ヒョンデ アイオニック 5 N EVだからできる、エンタメ・ハイパフォーマンスカー

日本輸入自動車組合(JAIA)主催の輸入車試乗会では、輸入車各ブランドの最新モデルに一気に触れることができる。今回1日で6台を試乗したなかで、「これは面白い!」と感じた一台があった。ヒョンデのハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」だ。

文・河西啓介

最高出力650ps!の大パワー

ヒョンデというブランド、日本では決して馴染みがあるとは言えない。しかし「現代自動車」は1967年の創業以来60年近い歴史をもち、現在はトヨタ、フォルクスワーゲンに次いで、世界第3位の販売台数を誇る巨大自動車メーカーなのだ。

現在、日本市場ではEVのみを展開するヒョンデだが、そのラインナップのフラッグシップとなるのが「アイオニック 5N」だ。ハッチバックモデルのアイオニックをベースに、最高出力650psというパワーユニットを搭載したハイパフォーマンスモデルである。車名の「N」はメルセデスにおける「AMG」やBMWにおける「M」といった、高性能ラインであることを表している。

幾何学的で直線基調のアイオニック 5のデザインはどこか“80年代”的。ピクセルをモチーフにしたリアランプなど、ゲームの世界から飛び出してきたような雰囲気もある。だがこのクルマの本領は、やはり走りだ。

最高出力650ps!の大パワー

ハンドルを握り、走り出した瞬間から、「これはフツーのEVではない!」と感じさせられた。前後にモーターを搭載し、システム最高出力は通常時で609ps、「Nグリンブースト(NGB)」作動時には650psに達する。アクセルを踏み込んだ瞬間、強大なトルクが炸裂し、身体がシートに押し付けられる。その加速感はもはやスポーツカーというより、遊園地のアトラクションに近い。思わず「おおっ!」と声が漏れ、次の瞬間には笑ってしまった。

8段DCTのギア付きエンジンを操っているかのようなフィーリングを再現する仮想変速機能「N e-シフト」、迫力あるエキゾーストノートを擬似再生する「Nアクティブサウンドプラス」、容易にドリフト走行を行うことができる「Nドリフトオプティマイザー」など、内燃機関のスポーツカーを走らせているような気分にさせてくれるモードがいくつも用意され、まるでガジェットを操作しているかのような感覚がある。EVの特性を“走りの楽しさ”へと翻訳した本気のギミックだ。

上質で落ち着いた移動を指向するEVが増えるなかで、アイオニック 5 Nは真逆のドライビング・プレジャーを提供する。モーター駆動であることを利用して、スポーツ性を徹底的に追求した一台。クルマ好きに刺さる、「新しいEVの姿」を提示する存在だと感じた。

Hyundai IONIQ 5 N

ボディサイズ:全長×全幅×全高=4715×1940×1585mm
ホイールベース:3000mm
車重:2210kg
駆動方式:AWD
最高出力:650PS(Nグリンブースト作動時)
最大トルク:770N・m
一充電走行距離(WLTCモード):561km
価格:858万円

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