11月初旬、最新ポルシェによる宿泊付きドライビングツアー「Premium Drive and Stay」が開催された。ポルシェ正規ディーラーである「ポルシェセンター足立」と「ポルシェスタジオ日本橋」が主催した東京医師歯科医師協同組合(医歯協)の会員向けの特別なドライビング体験だ。同行した「AUTO MATE」スタッフがリポートする

同ツアーを企画した「ポルシェセンター足立」と「ポルシェスタジオ日本橋」では、以前にも、医歯協の会員向けの新車試乗会を実施するなど、組合会員との接点作りにも熱心なディーラーのひとつ。店舗での試乗会では、多くの会員に最新ポルシェに触れていただく機会に繋がった一方で、短時間の試乗では、十分にポルシェの魅力を伝えきれないというもどかしさも感じていたという。そこで少人数となるが、最新ポルシェとのドライブを満喫してもらえる1泊2日のツーリングツアーを企画した。同ツアーでは、都心からの軽井沢までの往復のドライブと、軽井沢ならではの特別な体験を組み合わせたもの。今年7月、初開催したものが、参加者から大変好評だったことから2回目となる今回のツアーが決定。80組という多数の応募の中から、抽選で選ばれた20代女性、30代男性、50代のご夫婦の3組が参加した。

初日の朝は、ポルシェセンター足立に集合。今回のツアーのテーマである「ポルシェ4ドアモデルと過ごす特別な1泊2日」に相応しい最新モデル、ラージクーペSUV「カイエンターボEハイブリッドクーペ」、4ドアクーペ「パナメーラ4 Eハイブリッド」、ミッドサイズSUV「マカン」の3台が用意された。レクチャーの後、試乗車を受け取り、それぞれのペースで軽井沢へ。最初の目的地となるレストラン「無彩庵池田」まで約170㎞のロングドライブとなる。

ポルシェの理解を深めてもらうこととバックアップのために、セールススタッフも別動隊として同行。最新ポルシェのオールラインアップが体感できるように、スポーツクーペ「911GTS」、オープンスポーツ「718ボクスター」、そして、日本導入されたばかりのEVのミッドサイズSUV「マカンElectric 4S」も軽井沢へと持ち込んだ。
高速道路主体となるコースだが、なだらかな直線区間も多い関越道やアップダウンとコーナーも多い上信越道が含まれ、高速を降りた後、軽井沢まではワインディングが待ち構える。高い走行安定性と優れたハンドリング、力強い加速を持ち味とするポルシェを堪能するのは最適なコースといえる。企画段階では箱根などのドライビングスポットも検討されたというが、「ポルシェの良さを十分に体感してもらうには、ある程度の距離を運転してもらうべき」とのセールススタッフからの提案から、軽井沢に決定されたという。

12時過ぎに設定されたレストランの集合時間には、全員が遅れることなく、集結。皆、笑顔で降車してくる姿から、ポルシェと過ごしたドライブの楽しさが伝わってくる。軽井沢でも人気が高い「無彩庵池田」のランチでは、フランス料理をベースにオーナーシェフ池田 昌章氏の拘りのコース料理に舌鼓を打つ。美味しい食事と共に、それぞれの旅の友となったポルシェの話題にも花が咲いたようだ。

ゆったりとランチを楽しんだ後は、秋の移ろいを感じる浅間サンラインのドライブを楽しみつつ、小諸の話題の新名所「小諸蒸留所」へ。世界的な評価が高まるジャパニーズウィスキーの新銘柄誕生に向けて、2023年より製造を開始したばかりの新しいウィスキー蒸留所だが、台湾のウィスキー「カバラン」の名を世界レベルに高めたブレンダー、イアン・チャンが手掛けることで、世界的にも注目されている。作り手の哲学と熟成が生み出す芸術品であるウィスキーは、ドイツが誇る工芸品ポルシェとも重なる存在といえる。

多くの手間が必要なウィスキーの醸造から熟成の工程を学んだ後は、宿泊地となる「グランドエクシブ軽井沢サンクチュアリヴィラ」へ。夕食の後には、小諸蒸留所の新酒を楽しみつつ、同行したセールスタッフを交え、ポルシェを肴に楽しい夜を過ごした。


「歯科に使われる治療器具には、ドイツ製のものが多く、その精密な作りと信頼性の高さを実感しているため、長年、愛車もドイツ車を乗り継いでいます。実際に、同僚や先輩にもポルシェを愛用する方も多いので、気になる存在でしたが、実際に運転してみると、皆が選ぶのも納得できる素晴らしいクルマでした。まだ子供が小さいので、4ドアクーペのパナメーラやSUVのカイエンという選択が現実的と感じたものの、一番所有してみたいと思ったのは911。子離れした時の夢ですね」と言うのは、イベントに参加した50代歯科医師の方。
「最新ポルシェが勢ぞろいしたことで、エンジン車、ハイブリッド、EVの乗り比べができたことも良かった」と付け加えてくれた。
ほかの参加者も、ポルシェの運転のしやすさと楽しさに感激しつつ、「もっと遠くまで走りたくなりました」と、4ドアモデルでも、ポルシェらしいスポーツカーの魅力が詰まっていることを感じたようだ。

「ポルシェセンター足立」と「ポルシェスタジオ日本橋」では、実車だけでなく、セールススタッフとの会話を通じて、ポルシェのある生活の素晴らしさを知ってもらう絶好の機会として、今後も様々な企画を検討していきたいとしている。
参加したセールススタッフは、「参加した皆さんとのコミュニケーションを通じて、多くのポルシェの魅力を理解いただけたことが嬉しかった。ぜひ、多くの会員の方にも、気軽に店舗に足を運んでもらいたい。スタイルや走りの良さも魅力ですが、自分だけの1台を作り上げることができるのもポルシェの魅力。ぜひ私たちに、そのお手伝いをさせて欲しいと願っています」と締めくくってくれた。
文・写真/大音安弘













