注目の最新輸入バイクをイッキ試乗!【後編】

JAIA二輪試乗会Riding Impression

JAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入二輪車合同試乗会が行われました。
参加した「AUTO MATE」編集長の河西が試乗したモデルの印象など報告します。

文/河西啓介

■Triumph Thruxton 400

現代のライトウェイト・カフェレーサー

トライアンフ・スラクストン400は、クラシカルなカフェレーサースタイルが魅力の一台。見た目はかなり本格的だが、実際に乗るとポジションは意外なほど自然で、ハンドルも遠すぎず、日本人でも無理なく乗れるサイズ感だった。398ccの水冷単気筒エンジンを積み、車体自体も非常にコンパクトだ。

エンジンは重厚な鼓動感というより、単気筒らしく元気よく弾けるタイプ。最高出力は42PSとされるが、体感的には昔の400ccというより“往年の250cc+α”に近いパワー感で、それが逆に扱いやすく、使い切る楽しさにつながっている。ライディングモードはなく、トラクションコントロールやABSなど必要な安全装備は備えながらも、操作感はとてもシンプル。まさに“ザ・バイク”という魅力がある。 昔憧れたライトウェイトカフェレーサーを、現代的な完成度で蘇らせたような一台。シンプルだが安っぽくなく、大人が長く付き合えるスポーツバイクだと思った。

■Triumph Tracker 400

軽い!楽しい!シンプル・イズ・ベストな一台

トライアンフ・トラッカー400は、スラクストン400と同じ398cc水冷単気筒TRエンジンを積みながら、アップライトなポジションと広い視界によって、さらに自由度の高いキャラクターになっている。フラットトラックレーサーを思わせるスタイルで、街中でも細い道でも、気負わずスッと走らせられる身近さがある。

軽く、スリムで、まさに意のままに操れる感覚。パワーは決して強烈ではないが、そのぶん安心して使い切れる。高価で高性能な大型輸入車が並ぶ試乗会の中で、このシンプルな400ccが逆に強く印象に残った。ウェットコンディションでも緊張感が少なく、“手の内に収まる”楽しさがある。

特に魅力的なのは、カスタムしたくなる余白があること。ゼッケンプレートやタンクまわりなど、自分好みに仕上げたくなる。ライディングモードはなく、必要な電子制御は備えながらも、ライダーが主役でいられる感覚が濃い。若いライダーにもぜひ薦めたいし、長くバイクに乗ってきた人にも刺さる一台だと思う。

■Ducati Streetfighter V4

荒々しさを失わずに進化した、最強ネイキッド

ドゥカティ・ストリートファイターV4は、まさにネイキッドスポーツの最強級モデル。スーパーバイク由来の1,103ccデスモセディチ・ストラダーレV4エンジンを搭載し、最高出力は214hp。本気を出せば公道では持て余すほどの速さとパワーを秘めている。

雨の短時間試乗だったため探りながらの走行だったが、意外だったのは、見た目やスペックほど神経質ではなかったこと。シート高は845mmとかなり高く、173cmの僕で両つま先がツンツンだったが、走り出すと軽快で、ウェット路面でも不安感なくコーナーを曲がれた。

一方で、ガラガラという排気音やメカニカルノイズには、ドゥカティらしい野性がしっかり残っている。BMWやKTMがかなりマイルドになった印象なのに対し、このドゥカティは“荒々しさを残したまま進化した”という印象だった。

■BENDA Napoleon Bob 250

デザインで惹きつける、未来派ボバー250

BENDA ナポレオンボブ250は、とにかく未来的なスタイリングが強烈だった。スプリンガーフォークを思わせるフロントまわりの造形や、低く長いシルエットは、一目見たら忘れない個性がある。中国メーカーらしい大胆な発想で、日本や欧米メーカーにはない雰囲気を持っている。日本での輸入元はプロトで、価格は税込84万7000円と発表されている。

走りは素直で、ポジションも見た目ほど極端ではない。249ccの水冷Vツインエンジンはアイドリングや空ぶかしでは元気がよく感じられるが、実際に走らせるとトルクはやや薄く、回転で稼ぐタイプという印象だった。シフトペダルの位置や駆動フィール、サスペンションなど、走らせた時には少しチープさも感じた。ブレーキも普通には効くが、高い制動力を感じるほどではない。

どちらかと言えば“走りを極める”より、“デザインを楽しむファッションバイク”という印象。ただ、その未来感や存在感は魅力的で、若いライダーがデザインに惚れて乗るなら十分アリだと思った。

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