LOTUS Special Test Drive supported by「AUTO MATE」

最新ロータスを味わう一日

2026年8月6日、東京・原宿とお台場を結ぶ公道を舞台に、「LOTUS Special Test Drive supported by AUTO MATE」が開催された。東京医師歯科医師協同組合(医歯協)の会員である医師・歯科医師を対象に参加者を募った、少人数制の特別な試乗イベントだ。参加者は午前および午後の部に分かれ、最新ロータスのステアリングを自ら握り、都心から湾岸をめぐる一日を楽しんだ。

文/河西啓介(AUTO MATE) 写真/石山勝敏

原宿から始まる、ロータスとの一日

集合場所となったのは、「ロータス東京 原宿ショールーム」。まずロータス ヘッド・オブ・オペレーションズ – North Asia の寺嶋代表が、ブランドの歴史と現在、そしてこれからについてプレゼンテーションを行った。続いてゲスト参加した僕もAUTO MATE編集長として挨拶し、この日の体験への期待を参加者のみなさんと共有した。 用意されたのは、ミッドシップ・スポーツのエミーラ2台に、フル電動のハイパーSUV、エレトレと、ハイパーGTのエメヤ。内燃機関のスポーツカーから新世代EVまで、いまのロータスの幅を一度に見渡せるラインアップである。

さらにショールームでは、試乗車とは別の一台も参加者の視線を集めていた。「エミーラ・クラーク エディション」である。ジム・クラークとチーム・ロータスが歴史的な成功を収めた1965年から60周年を迎えたことを記念し、世界でわずか60台のみが生産される限定モデルだ。

クラーク・レーシング・グリーンのボディを貫く鮮やかなイエローのストライプは、ジム・クラークが1965年のインディアナポリス500を制したロータス・タイプ38に着想を得たもの。日本への導入は数台という希少なモデルが、原宿ショールームで展示販売されていた。

お台場へ、ドライブと食を楽しむ

プレゼンテーションのあとは、いよいよ試乗。原宿からお台場のホテルまで走り、午前の参加者はイタリアンのランチコースを、午後の参加者はアフタヌーンティーを楽しむ。ひと息ついたあとに再びクルマへ乗り、原宿のショールームへ戻る流れだ。

目的地までのコースは参加者自身に任せられる。首都高に上がり、加速性能やハンドリングを試すもよし、一般道での取り回しや快適性を確かめるのもよし。まさに「Test Drive」のタイトル通り、医歯協会員を対象にしたエクスクルーシブなイベントならではの特別なプログラムだ。

目的地となるお台場のホテルでは、ランチ(午前出発の部)やアフタヌーンティー(午後出発の部)を楽しみながらの歓談タイムが設けられた。

ランチは彩りよく盛り付けられた前菜に続き、パスタ、肉料理のメイン、デザートが供され、アフタヌーンティーには、色鮮やかなケーキやデザートが並んだ。

ホテルのゆったりとした空間で、美味しい料理やデザートを楽しみながら試乗の感想を語り合えるのは、とても贅沢な時間だ。たったいま試乗したロータス各車の印象を語り合いながら、参加者の会話も弾む。

自分たちのペースで試乗できる愉しさ

この試乗会の特徴は、ロータスのスタッフが同乗せず、参加者がそれぞれのペースで試乗できることだ。もちろん事前の説明を受け、安全に配慮したうえでのプログラムだが、「落ち着いてクルマと向き合い、その魅力を体験してほしい」という思いからこのようなスタイルがとられた。

走り始めた参加者は、次第に緊張が解けると、リラックスしてハンドルを握り、「ロータスのある生活」をイメージしながらドライブすることができる。

試乗後の参加者に聞くと、「いい企画だと思います。信頼されている感じがしますし、自分のペースで試乗できるのでクルマのことがよくわかります」という声が聞かれた。短時間の試乗とは異なる、運転そのものを楽しめるゆとりのあるテストドライブ。これも医歯協会員を対象にした特別なイベントだからこそ可能になったプログラムだ。

スポーツカーとGTを両立するエミーラ

今回、最も多くの参加者が試乗したのは、3.5リッタースーパーチャージャーV6、または2リッター直列4気筒ターボを積むミッドシップ・スポーツカーの「エミーラ」だ。

なかでも今や希少な存在となりつつある6速MT仕様をラインナップする「「V6 FIRST EDITION」は人気で、実際に運転した参加者は「やはりマニュアルシフトは楽しいですね。さらに以前のエキシージと比べると快適性が増している。サイズもいいし、ロングドライブにも十分対応してくれるクルマだと思います。僕が選ぶとしたらこのV6のマニュアルかな」と話してくれた。

今回、唯一女性同士のペア、母娘での参加となった二人が選んだのは、電動ラグジュアリーSUVの「エレトレ」だった。低く構える2シーター・スポーツとはまったく異なるSUVだが、これもまた現在のロータスを象徴する一台である。 二人が口にしたのは、予想以上の落ち着きと運転のしやすさだった。マッサージ機能や、身体を包み込むように感じられたシートも印象に残ったという。スポーツカー・ブランドのEVという言葉から想像していた緊張感よりも、日常で自然に付き合えそうな感覚が勝ったようだ。

エミーラに色濃く残るドライバーとの一体感と、エレトレが提示する快適性や新しい移動体験。形もパワートレインも異なる二台を通じて、ロータスが守り続けるものと、変わろうとしているものの両方が見えてくる。

“試乗”を超えて、ブランドを知る時間

原宿へ戻ったあとは、ショールームのスタッフを交えて懇親の時間が設けられた。走って終わるのではなく、気になった点を尋ね、試乗中に感じたことを言葉にしながら、参加者それぞれがロータスへの理解を深めていく。

半日という時間のなかで、ブランドの背景を知り、公道でじっくりと走り、食事をともにし、最後にスタッフと語り合う。少人数だからこそ一人ひとりに余白があり、ロータスを単に“試す”のではなく、自分の生活との接点を考えられるイベントになった。

参加者の「楽しかったです。またやってほしい」というコメントには、この一日の価値が端的に表れていたように思う。最新のロータスを知る時間は、いつしかロータスをもっと好きになる時間へと変わっていた。

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